ブドウ畑の現状
- ohya
- 2017年5月9日
- 読了時間: 2分
ボルドー特有の昨年収穫した2016年ワインをプリムール(先行発売)が先月初めに行われ、ボルドー地方のどのシャトーも非常に質が高く、生産量にも恵まれたあたり年となりワイン関係者には笑顔が溢れていました。
その喜びもつかつかぬま、2017年の新芽が出始めたぶどう畑に大打撃となる霜がおりてしまいました。
霜は毎年降りるのですが、今年は1991年ぶりと言われる程ひどく、フランス全体で被害が出ており、シャトーによっては60~100%の収穫量を失ったところもあるほど。
(格付シャトーも霜被害にあっています。例えば、シャトーラスコンブは50%のブドウ畑が被害にあい、生産量も昨年の半分になる見込み。シャトーラグランジュは白ブドウが全て被害にあい2017年の白ワインは生産なし、セカンドワインに関しても昨年の半分の生産量になる見込み・・・他多数)
魔の7。と言われるほど西暦に7がつく年は不運に見舞われているボルドーのワイン。やっぱり魔の7だったか、、、こればかりは自然現象なので仕方がないとため息交じりに話してくれたシャトー関係者の顔は一応に曇りがちでした。
被害にあったシャトーが大半の中、幸運にも霜被害を免れたシャトーもあります。
そのうちの一つが、ぺサックレオニャンにあるシャトーオーブリオン。85haあるぶどう畑のうち被害にあったのは100本程のみ。これはほとんど被害にあってないのと同じということ。
ちょうど、ぶどう畑で作業をしていた男性に、
「霜対策として火をたいたり、ヘリコプターを飛ばしたりしたんですか??」
と質問したところ返事はなんと・・・
『何もしてないよ。このシャトーは街の中にあり、更に周辺は住宅街となりそのおかげで、独自の気候である微気候により被害を免れたんだよ。本当にラッキーだった☆』
『今年の2017年は非常に天気が続き、ぶどう畑が乾燥しすぎてる・・・と心配し始めた直後に3日間の雨が降ってくれてそのおかげでこのままいけば2017年はすごく期待できる年になるかもしれない♪』
他にもジロンド川沿いにあるシャトー(レオヴィル・ポンテカネ等)も微気候のおかげで霜被害を免れています。
ワイン造りも農業の一つ。自然に大きく左右されるというのを改めて感じさせられた2016年と2017年です。
ちなみに、被害にあったシャトーの方に私たち消費者にできることがあるか聞いたところ、ワインを買って下さいとのこと☆ 皆さんもワインを買ってシャトーを手伝いませんか?!
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